底辺のカーブはいつでも決まったカタチをしている
足が踏ん張れない摩擦係数の小ささが
そこに至った者すべてをつらい闘いに縛り付ける
そこにちょうど男と女が居たりすると
物語はますますややこしくなって
ちら見してる神々を喜ばせたりする
男と男でも女と女でも親と子でも見知らぬ同士でも
人ってやつは結局ややこしくなる
それが独りでもややこしくなるのが人だ
ごくごくごくたまに
転んだり力が抜けたりひと休みしてたりしてる人人人を足場にして
上に揚がれる奴がいるがまずほとんど滅多にそんな奴は出てこない
底辺から見上がてたときは
空かと思ってた場所もそんなに楽な場所でない知ったとき
上に行けた奴はまあ下に比べればそんなに悪くもないさと思う者と
まだ上があると思い直す者がいるのは神々もご存知だ
そこで今度はちょっと手助けしたり意地悪したり
その先を目指したくなる旅なんか用意してやったり
行き先が分からないと行けなくなる女
行き先が分かっていると行きたくなくなる男
生まれてしまった子に任せて先に進むことになる
たとえそこが砂漠だとしても