2021年02月03日

砂漠だとしても

底辺のカーブはいつでも決まったカタチをしている
足が踏ん張れない摩擦係数の小ささが
そこに至った者すべてをつらい闘いに縛り付ける

そこにちょうど男と女が居たりすると
物語はますますややこしくなって
ちら見してる神々を喜ばせたりする

男と男でも女と女でも親と子でも見知らぬ同士でも
人ってやつは結局ややこしくなる
それが独りでもややこしくなるのが人だ

ごくごくごくたまに
転んだり力が抜けたりひと休みしてたりしてる人人人を足場にして
上に揚がれる奴がいるがまずほとんど滅多にそんな奴は出てこない

底辺から見上がてたときは
空かと思ってた場所もそんなに楽な場所でない知ったとき
上に行けた奴はまあ下に比べればそんなに悪くもないさと思う者と

まだ上があると思い直す者がいるのは神々もご存知だ
そこで今度はちょっと手助けしたり意地悪したり
その先を目指したくなる旅なんか用意してやったり

行き先が分からないと行けなくなる女
行き先が分かっていると行きたくなくなる男
生まれてしまった子に任せて先に進むことになる

たとえそこが砂漠だとしても
posted by 熟超K at 17:43| Comment(0) | 私的な詩